地形図解説 ー地形・村落・都市ー/砂州・砂嘴・陸繫島 甑島(鹿児島)

解説
 鹿児島県にある甑島は、上甑島、中甑島、下甑島などの島々からなる。上甑島は、海に向かって急峻な斜面になっており、海に突き出た所は西風による波浪により侵食されている。湾の入り口には、砂州や陸繫砂州(トンボロ)などが発達するが、これは侵食作用でできた砂礫が沿岸流により運ばれてきて形成されたものである。海鼠池、貝池、鍬崎池、須口池の四つの潟湖(ラグーン)は、それぞれ生態系が異なり、学術的に貴重な湖となっている。また、そこで採集された なまこ は、江戸時代には貴重な献上品であった。
 平地が少ないため、集落は、里町里のような陸繫砂州上か、上甑町瀬上や小島のような湾の奥にある谷底平野に点在している。