地形図解説 ー地形・村落・都市ー/山地の生活(火山) 湯布院(大分)

解説
 この地図は、大分県由布市湯布院にある由布院盆地を中心としたものである。周囲を由布岳・飛岳・福万山・カルト山・城ヶ岳などに囲まれた標高450〜500mの盆地である。
 また盆地内には、環境省により国民保養温泉地に指定された由布院温泉がある。この温泉は、湯の坪・岳本・石松などの温泉を総称したもので、湯が豊富で静かな温泉郷となっている。由布院温泉は、その地理的位置から「別府の奥の院」とよばれている。
 地図の北東にある由布岳は、標高1583.3mで阿蘇くじゅう国立公園に属し、豊後の秀峰として知られ、別名「豊後富士」とよばれる。由布岳は西日本火山帯に属し、東から北陸地方の白山、中国地方の青野山・三瓶山・大山、九州では国東半島の両子山・阿蘇山・由布岳・くじゅう連山・金峰山・多良岳・雲仙岳と連なっている。
 火山は、人間生活に対し大きな災害をもたらす場合もあるが、その景観の美しさから日本の国立公園の大半は火山と関わりがあり、周辺の温泉とともに観光地・保養地として大きな意味をもっている。また火山噴出物は、シラスをはじめとして透水性がよいため、山腹では水に乏しく、耕地よりも森林や放牧地となっている場合が多い。
 温泉だけでなく、地熱を利用した日本でも数少ない地熱発電所(八丁原・大岳)も稼働している。