〔図形表現図〕円や棒などの図形の大きさで数量を表した地図。都市の人口や、農産物の産出量など、さまざまな統計データの地図化に用いる絶対分布図。
〔流線図〕物流や人流など発地と着地のある統計値の移動方向を矢印で表した地図で、その量を太さで表すこともある。人口移動や貿易などの統計を地図化するときに用いる絶対分布図。
〔ドットマップ〕数量を点(ドット)で表し、点の密度で分布の状態を示した地図。人口や農産物、家畜頭数の分布などの統計を地図化する時に用いる絶対分布図。
〔カルトグラム(変形地図)〕統計値に応じて土地の形を変形させて描いた地図で、地域の特徴を視覚的に表現できる。人口規模を図形の大きさに対応させた地図や、所要時間を示した時間地図などに用いられる絶対分布図。
〔等値線図〕気温や標高など連続的に変化する統計値の、等しい地点を線で結んだ地図。等温線図や等高線図、等降水量線図などに用いられる。
〔階級区分図〕地域ごとの比率や密度をいくつかの階級に区分し、色彩や模様のパターンで表した地図。人口密度図などに用いられる相対区分図で、実数値を表現するのには、一般的に適さない。
〔メッシュマップ〕地域を等面積のメッシュ(網目)に区切り、各メッシュを単位として統計データを表した相対分布図。階級区分図と異なり、メッシュの面積が等しい(単位面積当たりの相対値)のため、実数値を用いても問題ない。